太陽神と白い肌 なぜ日本人は色白を好むのか?

日本比較神話学会
画像転載:舞妓 cc  Wikiedia 

こちらのフランス系の番組に、
見知らぬアジアで自力で旅をし、
数々の難関をくぐり抜けながらゴールを目指す、
人気のサバイバル番組があります。

Pekin express (北京エクスプレス)

要はお金を持たずに
出会った人々の御厚意によって
ヒッチハイクや宿泊を続け、

その様子をドキュメンタリー形式で
番組に仕立てたものです。

まるで自分たちがアジアに行ったら、
どんな出会いが待っていて、

はたまた、

どういう扱いで受け入れられるのか?という
リアルなドキドキ感を持って、
みんなが毎週楽しみにしている
人気の「サバイバル旅番組」です。

私はあまり競争番組は好みませんが、
教えたいことがあると、
私が何をしていようが、
家族に呼ばれてしまいますので、

今回は、そうやって
たまたま見つけた発見です。

まったくどこに貴重な情報が隠れているか、
分からないものですね!

そういう意味では
私の視野を結果的に広げてくれる
家族の存在に感謝です。

話を戻しますが、

この時はミャンマーを旅する回で、
私は現地の女性が必ずするという
「タナカ(Thanaka)」なる化粧を見て驚きました。

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画像転載:Thanaka, cc, Wikiedia.  

日焼け止め効果のみならず、
美肌効果もあるという、
伝統の天然化粧品なのだそうです。

原料はミカン科ゲッキツ属の
「タナカ」の木を粉状にして
ペーストしたものですが、

採取できるようになるまでに、
最低35年は育成に費やすそうです。

日本比較神話学会 画像転載:Thanaka, cc, Wikiedia. 

今でもひとつひとつの工程を
すべて手仕事でこなしてあります。

日本比較神話学会 画像転載:Thanaka, cc, Wikiedia. 

番組をみた後、しばらくして
ふと気がついたのですが、
そういえば日本でも
思い当たる風習があります。

「白粉(おしろい)」です。

いわゆる藝妓さんの白化粧に、
赤い紅が映えるのが、
世界に知られる
ジャパン・ビューティです。

化粧品に高額投資してまで
透明感のある色白の肌を追い求めるのは、
もはや私達日本女性、いや、

アジア女性のDNAに
組み込まれているのではとさえ
思えてきますが、

元々は男女問わず平安貴族が
普段から用いていた名残りであるようにも
ぼんやりと記憶していました。

ですので、

本当は成人女性でなくとも、
おしろいを塗る風習は、
今でも神社などでの
民俗行事で見られます。

例えば神社で舞、
あるいは神楽を奉納する巫女さんや、

日本比較神話学会画像転載:稚児, cc, Wikiedia. 

日本を代表する山鉾行事を飾るお稚児さん、

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画像転載:稚児, cc, Wikiedia. 

日本文化を代表する無形文化財としての雅楽、

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画像転載:雅楽, cc, Wikiedia. 

神楽、

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画像転載:http://takachiho-kanko.info/kagura/

歌舞伎、

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画像転載:歌舞伎, cc, Wikiedia. 

能、

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人形浄瑠璃などの登場人物の面、

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画像転載:https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=1661517

他にも古代から受け継がれる
熊本の山鹿灯籠まつりをはじめ、
日本各地にのこる民俗無形文化財など、

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画像転載:山鹿灯籠まつり、https://nbtour.net/tours?theme%5B%5D=19

例をあげればきりがないほど、
現代まで私達自身が自らの文化として
受け継いでいます。

またアジア圏を見ても、
京劇のように、いかにも歌舞伎との
繋がりを感じさせるものもあります。

京劇の武生なる登場人物は
背中に「4」枚の小旗を掲げるところなど、
「翼」を思わせるキーワードが、

いかにも4枚の羽を持つ
「智天使」を思わせますが、

やはり日本の神社のお神輿などにも
太陽神をあらわす
「翼」のある鳳凰が飾られていることは、
言うまでもありません。

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画像転載:京劇, cc, Wikiedia. 

実際に絵画制作もする私から見れば、
肌色に「真っ白」を使うというのは、
どう考えても不自然極まりないのですが、

私たち日本人はどういう訳が、
それに見慣れているふしがあります。

そんな時、在野研究者の
林ひろしさんが制作されたビデオが、
ふと目に止まりました。


https://www.youtube.com/watch?v=oKde8CGaWUc

こちらでは太陽神の肌について
いろんな角度から検証されています。

私には何が正しいと言えるのか、
審神者する力はありませんが、

確かに白は昔から、
太陽の色を表す
神聖な神の色として伝わっています。

※他に金星や月、シリウスを指す場合も
 あるようです。

その根拠として、
芸術が元々の専門である私からは、
色を構成する『光の三原則』に立ち、

”白は私達が認識できる
すべての色のプリズムを含み、
完全を表す光であるから”

少なくともそうお伝えすることは
できると思います。

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画像転載:原色, cc, Wikiedia. 

また「白」という漢字そのものの
成り立ちが、
「偉大な指導者」を示す特定の
神そのものを表しているとする説もあります。

※「伯」も同意。

「色の白さは七難隠す」の
ことわざにもあるように、

日本人、またアジア圏の人々にとって
肌の白さは単なる美容的な憧れだけでなく、
崇拝にも近い、ある種の感覚を
目覚めさせるのでしょうか。

それとも、表面には現れない
心が浄化された状態、
波動の高い状態、のようなものを
表現しているのかもしれません。

ともかく、

白というのは大変奥の深い色で、
これからも引き続き
学び続けることになりそうです。

その過程でどんな面白い発見があるのか、
考えるだけでもわくわくします。

なにはともあれ、

色白の肌にも増して、

太陽のように活き活きと光り輝く
女性の笑顔に勝る美しさにかなうものは
ないのかもしれませんが。


日本比較神話学会画像転載:Thanaka, cc, Wikiedia. 

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