フランスで実践される政府主導型BIO政策

18世紀半ばから、

19世紀にかけて起こった産業革命は、

パリやロンドンに象徴される

都市への一極集中をもたらし、

 

さらに農業も、

経済上の効率化と、

生産性が優先された結果、

 

化学肥料の使用や機械化が進み、

戦争がそれを加速させて、

それまで長く続いていた

ヨーロッパの牧歌的な風景と、

 

人々の価値観や、

生き方そのものまでをも

変えてしまいました。


やがて、それを問題視した同志が

各地で集まるようになり、
1958
年、農学者のジャン・ブシェールが
フランス西部有機農業団体を創設します。

彼は汚染された農地に

海藻をまくことで、

土壌改善を行う

「ルメール・ブシェール法」を提唱し、

 

これは産業革命後、

ヨーロッパを悩ませた
田舎からの人の流出をくい止め、


キリスト教文化や、

農業者の魂と自由な精神を守り、
ひいては農業や、

危機にある世界をも救うという

手法であることを訴え、

活動を続けました。

そして1970年の農業見本市

Salon International de l'Agriculture)で、
はじめて公式にBIO製品が紹介されます。

ここでは農業従事者であり、
さらに科学者で作家でもあったという、
才能豊かなフィリップ・デブロスが登場し、
エコロジーを提唱する政治運動を仕掛け、


「うそをつかない土壌」の回復を願う
有機農業の支持者を、

順調に増やしていきました。

つまり、フランスで
有機農法が広がった背景には、


民衆からの支持を得るための
政治的な思惑や、

メディアの影響も大いにあった、

ということです。

 

その頃、ようやく社会が

少し落ち着きを取り戻し、

 

それまでの経済優先への反省から
農業のあり方を見直す団体が

次々と設立され、それぞれで
独自の基準が作られるようになりました。


フランスはこのような段階を踏みながら、

1980年代に法制化され、

有機農業が『農業基本法』に

盛り込まれることになりました。


以来、フランス農業省が認定する
有機農産物には、

必ずこの「ABラベル」が

表示されています。


欧州子育て日記 

画像転載:Label Agriculture biologique, Wikipedia.

 

これは
ヨーロッパの中でも基準が
厳しいものらしく、

基本的な考え方として、
人工的に手を加えずに、
自然のままの有機製品であることを

意味します。

具体的には、


・遺伝子組み換えや農薬は不使用
・合成着色料や香料は不使用
・化学調味料は不使用

であるほか、

 

乳製品や肉類の場合には、
動物の飼料に規定や、

規定以上の広さのスペースでの
飼育が義務付けられています。

また加工食品の場合にも、

100
%有機農法・加工法由来のもので、
(もしくは材料の95%以上が
有機農法・加工法由来のもののみで)

製品の一部だけに有機素材使用のものは、

BIOではない、という考え方のため、
BIO
ラベルは与えられません。

フランスの場合、

特に注目すべきなのは、

有機農業従事者は基金の対象になるほか、
税額控除、未建築地税免除の対象になるため、

BIO政策の後押しによる

従事者の増加が見られることです。

 

フランス政府は2020年までに

有機農地を農地全体の20%にすることを
目標に掲げています。

こうしてフランスは世界に先駆け、
国として有機政策に取り組む

BIO先進国となりました。

以上、ここまでの流れを見ると、

BIO
市場の拡大は

庶民の健康意識という理由だけでなく、
政治的と経済を一体化させた
おおきなうねりであることが分かります。


そして、ヨーロッパが

欧州連合となった現在は、


その管下にあるPAC(農業政策共同体)が
「良質の食糧生産はヨーロッパの共通財産」という
ミッションを掲げ、

自然環境と共存する

農業のあり方を実行するために、

有機農業生産者への

補助金の支給なども行っています。


フランスのBIO政策はその意味でも、

世界の有機政策の良いお手本と

言えるのではないでしょうか。


より安全で美味しい食品を
摂りたいと願うのは日本でも同じこと。


特に日本は独自の和食文化をもち
繊細な舌をもつ国民性もあります。


そんな日本にとって、

市場規模の大きさと将来性から

無視できない世界のBIO事情、


近年では、世界における

2014年のオーガニック市場は、


800億ドルであったことが、

IFOAM ORGANIC INTERNATIONALによって

報告されています(1)。


もしかしたらここに、

新たなビジネスの可能性も

隠れているかもしれませんよ?



【脚注

・IFOAM ORGANICS INTERNATIONAL,

The World of OganicAgriculture Statistics & EmergingTrends 2016,

https://shop.fibl.org/fileadmin/documents/shop/1698-organic-world-2016.pdf(参照2017-02-13


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